未婚で出産したその後の経過報告 〜3年間〜

日本ではちょっと珍しいかもしれないのですが
私は28歳の時に未婚で出産して、赤ちゃんと二人暮らしをしています。

息子のお父さんが外国人でもないし、一度離婚したわけでも、既婚者と不倫したわけでもありません。

色々な家庭や状況の方がいるかと思いますが「こんなパターンもあるんだ〜」と知っていただけたり、もし出産のタイミングを迷われているという方は未婚で出産というのも一つの選択肢として入れてみるのも良いかもしれません。

目次

未婚で出産した理由

私は23歳のときに起業して、2年後の25歳で法人化しました。
会社を設立すると決めた時から「私はどのタイミングで子供を産むのだろう?」とふとしたきっかけに考えることをがあり、頭の片隅にずっとありました。

取引先の方から女性の仕事と出産後の取引状況のことについて聞いたことがあり、私もそう思われているっていうことなのかな?と気にしていました。

でもよくよく考えたら、子育てママのバリキャリの方は沢山いらっしゃいますし、女性であれば出産することになる確率は高いです。

それで失う仕事なんて最初からなくてよかった仕事です。
だから本当は気にする必要なんてなかったのだと思います。

2019年の1月に会社を設立して、この年末にコロナウィルスがやってきました。
外にも出てはいけなくて、私は自分自身と向き合う時間が沢山ありました。

この時期にできることをやろう

私の中古車輸出の師匠である松本さんは近所に住むご近所さんで、私は会社を設立した年にウィルスの影響で活動できなくなり、心配のメールが届きました。

時々、女性起業家におすすめしたい書籍を麻布十番のマクドナルドで貸していただくということがあり、この時は珍しくランチに行ってコロナ禍にどんな動きをしようという話になりました。

そこで出た答えが

「この時期にできることをやろう!」

事業の方は、飲食店さんでのディスプレイ・工芸品の販売事業はすでに撤退していて
完全在宅でできるeBay輸出を始めました。

同時に「結婚・出産をして、人と合わない時期に卒乳後まで子育てしておこう」と思いつきました。

この二つの判断は正解だったなと思います。
このヒントをくださった松本さんには本当感謝しています!

そして、当時は結婚・出産はセットのものだと考えていたので、すぐに婚活を始めました。
きっと私のように仕事に夢中になって婚期を逃してしまった人がいるんじゃないか?
コロナ禍中に子供が欲しいと同じことを思っている人がいるんじゃないか?

そう思っていたら
本当にそんな人が見つかり普通にお付き合いをしました。

相手の話は割愛しますが、そこに愛がある訳ではなく、この時期に子供が欲しかったという事実だけが残ったので、結婚や同じ道を歩むということを辞めて、私が子育てをしていくことに決めました。

自分のやりたい仕事や自分のしたい暮らしなど何も言わずにのんびりと子供と一緒にやっていこうと思ったのです。

妊娠中の10カ月間

結婚しないで出産を決めてからもそれまでの東京での単身生活を続けてきました。

この時期はコロナ禍。
実家の家族とは仲が良くて、東京に住み始めてからもずっと毎月群馬県に帰っていたのですが、父が一度病気していて絶対にコロナを持ってくることができなかったので妊娠中に実家に帰れたのは1回か2回だったと思います。
それ以外はじっと東京の単身向けマンションでの妊娠生活でした。

新しくできた自分の肩書きは、未婚のシングルマザー。

テレビやメディアの影響でこの肩書きは哀愁感があり、なんだか困っていそうなイメージがあるんです。
自分が “子供がこの時期に欲しい” と思って産むと決めたからには、私の勝手な理由で子供を困らせるわけにはいけません。

というのも、妊娠中に忘れもしない一つの出来事がありました。

出張中の大阪で

妊娠する前まではコロナ禍でじっとしていたのですが、出産したら工芸品の工房に当分挨拶に行けなくなるなと思って、関西方面の会いたい作家さんにご挨拶に行ってきました。
その出張中に夕食で行った飲食店で、妊娠中で未婚で出産することをお店の女将さんと話していたら
「将来、子供に恨まれるから絶対に産まないほうが良いよ」と言われたのです。
妊娠した人はみんな「おめでとう」って言われるものだと思っていたのに、この時だけは本当にショックでしたね・・・

この時、大阪から東京に帰る道で、この子が親を恨む人生を絶対に作らない。そう決めました。
あの飲食店に行ったことは間違っていませんでした。

この出張に行った以外は完全に在宅で、黙々とeBay輸出に取り組んでいました。
朝起きて、パソコン開いて、夜寝るまで ずーっと。
食事とトイレ以外はずっとeBay輸出です。
この時期はFedExは使わずに国際郵便一択で配送していたので、家か郵便局かスーパーかセブンイレブン。
そんな暮らしをしていました。

息子が私のところに来てくれてから不思議な出来事が時々起きます。

出産間際、産院がなくなった

妊婦中に出ていく費用などお金のやりくりを全部しなければいけないので、出産する病院を決めるときは一番近くて費用の安い広尾病院に通っていました。

当然このままその病院で産むのだと思っていたのですが、コロナ禍中である日突然、出産する予定だった病院がコロナ患者を受けいれ、私含む通っていた妊婦たちは産む病院がなくなってしまいました。
ニュースで見て知りました。

もう少しで臨月も近いってところでこのまま受け入れ先がなかったら自宅で一人で出産しようと覚悟をしました。
とりあえず片っ端から電話しようと思って、Googleで最寄りの産院で検索して出てきた病院に電話したら快く受け入れてくれました。

とくに病院へのこだわりはなかったのですが、一番最初に検索でヒットして受け入れてくれた病院が、愛育病院という産院御三家と呼ばれる天皇家も出産する病院でした。
本当に運が良かっただけなのですが、このおかげでホテルに泊まっているかのような快適な出産をさせていただきました。(東京都が費用を負担してくれた)

タクシーで到着3時間で出産

本当はあと2週間後が出産予定日だったのですが、その日は突然やってきました。

この時期は動いたほうが良いと聞いたので、毎日1時間くらい散歩をしていました。
それ以外は変わらずeBay輸出と郵便局と食事とトイレ、睡眠。
そんな繰り返しをしていたのですが、その日は突然お腹が痛くなりました。
病院に2回電話をしたのですが「普通に会話できていて陣痛だとは思えないのでそのまま家にいてください」との回答。
分かりました、と言うしかなかったのでそのまま家にいたら急に血が出てきました・・・。

もちろんこの3回目の電話で「今すぐ来てください」と言われたので、キャリーバッグを持ってタクシー呼んで病院にいったのですが、この時キャリーバッグを持ってタクシーに辿り着くまでがとんでもない痛さでした。
人生でこれ以上痛いことなんてないんだろうなぁと今でも思っています。

この後、産院について3時間で息子を産みました。

キャリーバックを運ぶのは本当に痛かったのですが、陣痛や出産の瞬間は思ったよりも痛くなくて、あっという間に妊婦生活が終わってしまいました。
スイカが鼻から出てくるとか、1日眠れなかったとかよく聞きますが「あれっ?!もう妊婦生活終わっちゃった?」という感じで、多分これは健康で安産体質だからでしょう。
あと、愛育病院では、病院についてから1時間お風呂に浸からせてくれました。これがまた良かったのかもしれませんね。

これから未婚で出産を控えている方や未婚で出産を検討されているという方は、健康状態によっては色々な出産シーンがあるということで、この話はあまり参考にしない方がよいかもしれません。

出産して息子の顔が見れてホッとしたのは束の間、宿泊の部屋に戻ってあのバッグを見てすぐにパソコンとeBayのことを思い出し、突然1週間近く宿泊することになったので、商品の受注していた海外のお客様にメッセージを送らないとということが頭から離れず、出産した日の夕方に一回パソコンを開いたのですが、貧血になり閉じて、翌日からは看護師さんに隠れて産院でeBay輸出の作業をしていました。笑

赤ちゃんと二人暮らし

息子はとても可愛いもので、小さな部屋の中でもずーっと一緒にくっついています。( 今でも )
赤ちゃんと二人暮らしは想像以上に楽しくて気楽で良い生活でした。

eBay輸出の方は6カ月のコンサルティングを受けて、利益が出るようになり、私は完全に在宅で仕事をしながら赤ちゃんとの二人暮らしが始まりました。

本当に楽しい生活なのですが、大変だったことがなかった訳ではありません。

私と離れると泣くし ( 今でも ) 、収入源を途絶えるわけにはいかないので、パソコンを開く時間を作らなければいけません。
どうしたら、息子とくっついてパソコンを開ける状況を1分でも長く作れるかというのはとても工夫してきました。
ぜひ未婚で出産を考えている方や、時間を1分でも多く作りたいという方は参考にしていただけたらと思います。

工夫してきたこと

色々ありますが大きいと思った4つをご紹介します!

食洗機を使う

最初は食洗機と聞いたときにハードルが高そうと思ったのですが、海外の家に泊まるとほとんどの家に食洗機はついていますし、今は工事不要で数万円で購入できる食洗機があります。手洗いをしている時間は子供との時間を過ごすか仕事に時間を使ったほうが良いですね!

洗濯代行会社を使う

洗濯の時間も意外と手間かかっていて、特に畳む時間はかなり取られていることに気づきました。単身+赤ちゃんでしたら1ヶ月15,000円くらいで洗濯代行会社の方が毎週引き取りに来て、洗って畳んで持ってきてくれるので、綺麗に畳まれた服をクローゼットに入れるだけでかなり時間が短縮されるのでおすすめです!

ミニマリストになる

部屋の掃除の時間や不要なもののことを考える時間も無駄だと気づきました。ミニマリストになることで節約にもなります。
あと不要なものを処分する時間も無駄ですよね…

私は1年以上使っていないものは手放します。

シッターさんにお願いする

私はいつも行っている保育園の延長保育と、契約しているシッターさんと、地域の一時保育先2件、シッターさんマッチングアプリ2つを使いこなして保育をお願いしています。

契約していてよくしてくれているシッターさんもいますが、シッターさんも予定があることもありますし、突然預けなければいけないときのために色々登録しています。

これらによって今の私たちの生活が成り立っていると言えます。

他にも便利家電はお掃除ロボットのブラーバくんはそれまで使っていたのですが、赤ちゃんとの暮らしにはあまり向いていませんでした。

一馬力の力を最大化

赤ちゃんと二人暮らしが始まって、一番考えたのは “どうやったら時間が作れるか?” でした。
とにかく、時間が足りない。

例えば、商品の単価を上げるとか、資産に繋がる行動をするとか
息子が寝ている時にじっと自分と会話して考えたり。
究極の状況に追い込まれた方のYouTubeを見て行動を参考にしたり。

今はあの時に比べると少しだけ安心してしまっているので、あの行動を思い出したいと思います。

未婚で妊娠して3年経った今、思っていることが他にもあります。

結婚しないで生きていく決断

「今は結婚しないという気持ちで出産を決断する」のと
「これから結婚はしないと心に決めて今後の行動をする」とでは行動が変わってくると気づきました。

未婚で出産した+結婚しないで生きていこいう

そう思いました。
ある女性にそのような選択もある話を聞いて、これだと思いました。

その理由

心の問題

息子が可愛すぎる

そう、息子が可愛すぎて息子以上好きな人はできないだろうと思っています。
この3年間で本当に色々なことがありました。
片側からしか支えられていないので反対側から息子が落ちてしまうのです。
そんな出来事が多々ありながら、こんな小さいのに自分の足で立って私に着いてきてずっと頼ってくる、この子を大切にしなければなという思いと同時に、私は甘やかされてきたので一人の人としてこんな風に生きている息子を尊敬していたりもします。
チームであり、相棒といった感じで、正直あまり自分から産まれてきたという感じは今もしていません。

最近では、指が切れていたら「痛いよ?」と言って絆創膏持ってきてくれたり
とんでもない美人の広告が流れてきたときに「ママだ!」と言ってくれたり
ネイル塗ったら指一本一本手にとって「綺麗だね」と言ってくれたり
ちょっと驚きがいっぱいの日常生活を過ごしています…!!
こんな息子が可愛くて可愛くて仕方ないのです。

環境の問題

私はこの数年間で歩くのが凄く速くなりました。
3年間で何もなかったというわけではなく、私と息子に好意をもってくれる方がいても、環境としても置いてきぼりになってしますのです。
仕事を終わらせて保育園に迎えにいくにしても、かなりのスピードで向かいます。
何か食べる時や決める時、私も息子もすぐに決めてしまい、すぐに次のことに向かうので、待っていることができないのです。
チームとして決まった生活習慣やリズムが出来上がっていると、それに当てはまるというのはなかなか難しいんだろうなぁと思います。

結婚をしないという選択で生きると見えてくること

スムーズな会社の引き継ぎ

もしも私が急に死んだときに、いつでもスムーズに息子が引き継ぐか会社を売れるように綺麗な事業モデル・お金の管理をしておく。
これはメディアサイト・ECサイト・SNSをM&Aで事業売却した時に、引継ぎってこんなに色々あるんだと知ったので、これからはよりシンプルで分かりやすく綺麗にしておこうと思いました。

不動産を購入

高齢になってくると新しくマンションを借りるのが難しくなる場合もあるらしいです。
プラス不動産知識があれば買った方がお得な場合や売買もできる。となると資金のほか不動産の知識も必要です。

弟から聞かれたときに「実家はあげるよ」と約束をしたので、住むという意味で私の帰る場所はもうありません。

老人ホームに入る

私は凄く健康的なので、もしも病気にならなかったら、ボケてしまって近くにいる人に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。
だから周りに迷惑を掛ける前にそっと老人ホームに入ろうと思っています。
自分が入りたい老人ホームを見つけて、死ぬまで心配がないほどの老人ホーム代も用意しておかなければいけません。

実家のお墓に入る

ということは..
母、父、弟、私、息子
このメンバーが一緒のお墓に入るのかと思うとなんだか、、ホッとした。

もしかすると移住後に海外で死んでしまう可能性もあるので、群馬県まで私の遺体を運んでもらう準備やその資金も別で用意しておかなければいけませんね。

いつか結婚するのでは?と想像していると見えてこなかったであろう問題が少し考えただけでもありました。
多分まだまだあってこれから出てくるでしょう。

そう思うと人生100年時代あと70年あるけど、やることがかなりあると思いました。
もっと効率的に生きて、やらなければと思わないで生きる時間を増やしたいです。

 

\他にも私がよく聞かれる質問についてお話しました/

ご感想や応援メッセージ「こんなコラボができそう!」などお気軽にご連絡いただけたら嬉しいです!

私が社長になりたかった理由

なぜスイスに移住したいのか?スイスの魅力と日本人が移住する難しさ

海外輸出を始めた理由

中古車輸出を始めた理由

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この記事を書いた人

東京の港区で起業して8年目
YouTube 個人で貿易Channelを運営
2023年9月 メディア系ECサイトを事業売却
海外輸出は航空便で1000件以上取引経験
2023年から中古車輸出を開始
https://ayaka-wada.com/ayaka_wada/

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